照屋の宮崎スポーツblog(略称:てるスポ)



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スポーツケアと鍼灸
2007/07/29 21:41

 スポーツの傷害治療やコンディショニングの手段として、鍼灸治療が大きな効果を発揮しているのはご存知だろうか。スポーツケアと鍼灸について、鍼灸師の片山祐一さんと女子プロボクサーの上村里子さんに語ってもらった。片山さんの鍼灸室で利用できる、てるスポ特典もあり。
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スポーツケアと鍼灸

 スポーツには怪我が付き物だ。骨折、脱臼、捻挫といったアクシデントだけでなく、特定の部位に負担を掛け続けることで故障が起きることもある。疲労がたまることで調子を崩すこともある。最悪の場合、選手生命を絶たれかねない。アスリート、特にプロの選手にとっては重要な問題だ。
 スポーツによる傷害や障害を治療し、再発を防ぐ。さらに疲労回復やコンディション作りを行う――これが“スポーツケア”だ。スポーツケアの方法としてはスポーツマッサージなどがある。そして今、プロスポーツ界で広まっているのが鍼灸治療だ。
 鍼灸は『身体の特定の部位に鍼や灸を用いて皮膚または経絡に刺激を与えることで、病気を直す東洋医学の治療法』のこと(Wikipediaの「鍼灸」を参照)。韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で目にした人も多いだろう。
 7月17日、スポーツケアと鍼灸について、メディカルフィットネスフィオーレの鍼灸師・片山祐一さんに教えてもらった。20日には女子プロボクサー・上村里子さんの治療を見学させてもらった。
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片山さん「治療法として鍼灸を知ってほしい」

――鍼灸とはどういうものでしょうか? 自分は「痛い」というイメージがあります。子供の頃、「やいとするぞ!」とよく怒られましたし…。

 チクッとしますけど、痛みはほとんどありません。痛みを和らげる鍼管もあります。鍼の太さは髪の毛ほど。0.16mmです。太いのでも0.22mmぐらい。長さは11cmとか。鍼は症状や刺す場所によって使い分けます。鍼は使い捨てです。

――なぜ、鍼を使うんでしょうか?

 スポーツ選手は痛みを感じることがよくあると思いますが、鍼を刺すことによって、痛みを抑制させる物質(エンドルフィン等)が出るんです。反射によって血管が広がり、血流が良くなって治癒を促したり、痛みを出す物質を血流と一緒に洗い流す効果もあります。上手くコントロールできれば、モルヒネが効かない人でも、鍼で痛みが取れることがあります。

――鍼を刺す場所というのは?

 東洋医学では14束の経絡がありまして…。

――経絡って、あの『北斗の拳』の経絡秘孔の?

 そうです(苦笑) 経絡は臓腑が連絡している通り道で、刺す場所によって作用する場所も違ってきます。西洋医学的には体性内臓反射というのがあって、1点に刺激を与えると、内臓の血流を上げたり、動きを抑えたりすることができます。スポーツでの治療は筋肉や神経を考えながら、どの筋肉のどのへんが……と考えるのが一般的ですね。

――患者さんはどういう方が多いですか?

 フィットネスの患者さんやスポーツ関係の方が多いです。トライアスロンをやっている方とか。プロのスポーツ選手だと、Jリーガーやプロゴルファーの方を診たことがあります。あと、上村さんも。プロの人というのは、なかなか休めないなかでコンディションを整えていかないといけないですから。(治療した選手の)成績が上がってくると、良かったと思います。

――実際にあった症例を教えてください。

 上村さんは顔面を骨折して、手術しても麻痺が残るだろうと言われていました。しかし、治療することで麻痺が残らなくなりました。サッカー選手だと捻挫ですね。捻挫は完治するのに3〜4週間かかりますが、1週間か10日で復帰したことがあります。

――ジャンルごとの症状は?

 ボクシングだと肘、肩、背中。サッカーは膝、股関節。ゴルフは腰、肩、肘ですね。

――今現在の鍼灸とスポーツケアの関わりは?

 プロの選手についているトレーナーで、鍼灸の資格を持ってる人はいます。スポーツ界では普及しつつあります。

――宮崎は?

 正直言って、それほど活発な場所ではないです。もっとこう、広めていきたいのですが。

――宮崎に鍼灸師はどれぐらいいるのですか?

 噂では、福岡と同じぐらいいるそうです。人口比に対しては多いのかもしれません。

――患者さんはどういう年齢の方が来られますか?

 中学生から90歳まで、幅広く来られます。一番多いのは高齢の方ですね。若い人で来るのはスポーツで怪我をした子が多く、親御さんが連れてきます。

――子供に多い症状は?

 肉離れ、捻挫、腰痛ですね。「中体連があるから、早く治したい」と言われる方もいます。野球の子だと「肩が痛い」とか。学校の先生もケア的な部分でまだしっかりされていないことがあるので、広めていけたらいいなと思います。早く復帰して、スポーツを楽しんでほしいですから。

――スポーツ選手にこういうときに鍼灸を使ってほしいというのは?

 スポーツ選手というのは元気な人ばかりですから、動かなくなりそうになってから来られることがあります。でも、僕としてはもっと早く来てほしい。早めに治療すれば治りやすくなりますから。僕自身、スポーツをやってきたんで、スポーツの怪我は知っていますし、試合に出たい気持ちはわかります。いろんな治療法がありますが、自分の最高のコンディションを保つ方法として、鍼灸があればいいと思います。


上村さん「鍼灸は毎週やってます」

――上村さんが片山さんに診てもらっているのは、顔面を骨折したときからですか?

 そうですね。3年前の怪我で手術したとき、顔に鍼を打って麻痺を取ってくれました。それから絶大な信頼を持ってます。障害が残ると言われてたんですけど、気長に治療して、今は何もありませんから。

――どのぐらいのペースで鍼灸を?

 毎週、金曜日にやってます。1回でも空けると痛くなっちゃうんですよ。精神的にも不安になります。年齢が重なると鍼がいいですね。筋肉疲労があると、100%のパフォーマンスができないですから。鍼をやると、筋肉系の疲労がだいぶ抜けます。(ここで上村さんがお灸をリクエスト)

――上村さんって、お灸が好きなんですね(苦笑)

 大好きですよ(笑)

――お灸のまわりの皮膚が赤くなってますね(片山さんが「反射で血流が良くなるんですよ」と教えてくれる)。何かあったときとかも、来られるんですか?

 痛みがあったら、絶対ここに来ます。調子を常に見てもらってるから、自分の身体のことをわかってくれてます。背中を見ただけで、体調がわかるほどですから。多いときは週2回。1週も欠かせないですね。肩や背中は1週空けただけで、痛みが出るんですよ。痛みが酷いときは電気、腫れが酷いときはレーザーも使います。
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痛くなかった鍼と灸

 上村さんの背中に15本近い鍼が刺さっているのを最初見たとき、「ウワ〜ッ!」と心の中でびびってしまった。自分は以前から『鍼灸=痛い』というイメージが強い。上村さんに「痛くないですよ」と言われても半信半疑。というわけで、鍼灸をちょっと体験させてもらった。
 さて、人生初の鍼は……痛くなかった! いつ刺したかわからなかったほど。痛い痛いと思っていたものがまったく痛くなくて、驚いてしまった。痛くないかどうかは、鍼灸師の技術にもよるらしい。毛穴に刺さると痛いそうだ。
 灸は緑の円筒の中は空洞になっていて、火は肌に直接当たらない。ジワリジワリと肌を熱していく。これも痛くはない。上村さんは“お灸マニア”のようで、「お灸が欲しい」とか言ってリクエストしまくっていた。
 というわけで、自分が抱いていた『鍼灸=痛い』というイメージは覆されてしまった。
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メディカルフィットネスフィオーレ鍼灸室

 今回の取材に協力していただいた鍼灸室は、JR宮崎駅そばの『メディカルフィットネスフィオーレ』の中にある。鍼灸師の片山さんは20代後半で、気さくに接してくれる。「てるスポを見た」と伝えれば、鍼灸Sを施設利用者と同じ料金で利用できるぞ。

【データ】
住所:宮崎市高千穂通2-7-14 フィオーレ古賀1F
電話:0985-22-8950
営業(平日):9:30〜12:30、14:30〜19:00(最終受付18:30)
営業(土曜):9:30〜13:30(最終受付13:00)
定休日:日曜・祝日・第2火曜

【鍼灸】
クイック鍼灸(15分):1,050円
鍼灸S(35分):施設利用者2,100円、通常2,415円
鍼灸L(70分〜、鍼灸S+ボディケア):施設利用者3,570円、通常4,200円
レーザー(35分〜):1,050円
回数券:鍼灸S 6回 12,000円、鍼灸L 6回 21,000円、レーザー 6回 5,250円

【てるスポ特典】
「てるスポを見た」で、鍼灸Sが2,100円に
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