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エストレーラ vs MSU (2)
2008/05/17 00:45

 第44回宮崎県社会人サッカー選手権大会の決勝で、エストレーラ宮崎FCはなぜ敗れたのか? 試合後の監督、サポーターの声を聞いてみよう。2週間後の再戦(県リーグ開幕戦)は引き分けに終わった。

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秋山「逆によかったと思う」

―― 一番の敗因は何でしょう?

 前半の入り方が悪かったです。失点は覚悟してました。ただ、2点目は余計でしたね。

――相手は、サイドバックが前か斜めに蹴って走力勝負に持ち込む、もしくはサイドから仕掛けてくるサッカーでした。

 “鹿実サッカー”ですよね。対策は立ててたんですけど。ディフェンスラインの上げ下げは、合田にしてもらいました。

――正直言って、エストレーラのディフェンスはスピードのある選手が少ないと思います。1回抜かれたら、追いつけない。これが今回、悪い方向に出てしまったかなと。特に望月は狙われてました。

 望月はビルドアップができないし、プレッシャーがないところでもボールを取られてしまう。ディフェンスのセオリーができない。でも、それも含めてチームですから。解決策としては新しい選手を入れたいですけど、開幕には間に合いません。

――状態が良くない選手もいました。富永とか。

 富永は捻挫です。足が腫れてました。

――2週間後、県リーグの開幕戦で同じ相手と戦います。

 相手のサッカーもわかったし、それほど変わってこないでしょう。向こうは経験が足りないし。

――次負けると、やばいことになります。

 冷静に倒しに行くし、気楽に考えてやります。相手はサイドバックから長いのを入れてくるので、これをどうにかしないといけないですね。システムをどうするか考えてみます。大脇(辰也)が間に合いますし。大脇のように、向こう気の強い選手が入ったら面白いですよ。

――今回は来ていないメンバーがたくさんいました。

 社会人というのがありますから。でも、鷹巣とか成長してると思います。ヤマ(山下)も成長してますよ。若い選手は成長してきているし、地道にやってる選手はやってます。控えの選手が試合に出てきても、それほど見劣りしなくなりました。今は安心して交代させられます。あとは、ベテランがどれだけやってくれるかですね。今回は負けて、逆によかったと思います。次はワンマッチですし。


レイさん「我慢することも勇気」

――今日の試合を見て、どう思いました?

 甘い。16人しかいなかったけど、試合を離れていたから出られない選手もいた。でも、それは選手だけじゃなく、僕にも言える。新しい職場でなかなかね……。昨年言ってた、「世界で一番の12」という自負が恥ずかしくなってきたよ。今の状況に太刀打ちできない自分がもどかしい。来ていない選手たちも僕と同じ意識はあるだろうけど、それでももう少し多くいてほしかった。

――3週連続で小林というのが、きつかったかもしれませんね。

 地理的影響は、社会人チームには不利だったかもね。でも、恵まれてるチームとも同じ土俵で戦わないといけないから。この状況がちょっとでも改善されることを願うしかない。ほんとにね、今の状況において、自分の無力さを思い知らされるよ。そんななかで、真面目に来てる選手は成長してると思う。今日の試合だけど、富永の不調が大きかった。何発かシュートを打ったけど、あんなに外すことはないから。

――足が腫れていたそうです。

 後半は田原が入って、よく動いていた。オフェンスは中川と田原、永里の元延岡勢が3人いて、連係は良かったと思う。永里は前半、シュートが枠を捉えられなくて、永里らしくないと思った。瀬戸口と中川は、彼らなりにいい動きをしていたけど、カバーする相手が速かった。そして、センターバックだけど、合田と佐々木のエンジンがかかるのが遅かったかな。後半は後半で良かったけど。

――後半はいじりましたからね、守備を。

 相手は昨年と同じ戦法だったのに、抑えきれなかった。ウチはまだまだ甘いかなと。仕上がってるというには程遠いかなと。セットプレーで城や瀬戸口が決めることができなかったのも残念。あとは山下。着実な成長はあると思う。我々が求めるのは、さらなるレベルアップ。安定性とか、コーチングとか。もっともっと声を出していい。

――昨年は出場機会がほとんどなかったですから。

 ディフェンス陣は、りゅうぞうと合田が上がってきて、攻撃に参加したのは好材料。バランスも取れていたし。佐賀のときは、バランスが悪かった。僕自身、新しい職場に慣れるのに時間がかかっている。心理的にはじけることができなかった。マニアックが売りの僕にしては、まともすぎたかなと。ケンちゃんはケンちゃんで、いつものケンちゃんだったと思う。メガホンで厳しいこと言ってたよ。

――え? そうなんですか。

 「取られたら取り返せ」とか。5月11日の開幕戦だけど、もしかしたら行けないかもしれない。これから先、こういうことがあると思う。心理的なデフレスパイラルかなと。でも、帰りしな、「これから先、試合に来れないことがあるかもしれない」と秋山に相談したら、「レイさん、その辛さを我慢することも勇気です」と言ってくれた。

――秋山らしいセリフですね。

 その言葉をもらったから僕も開き直って、行けないときはしょうがないけど、行けるときは完全燃焼させてもらうよ。

――2週間後、早くも再戦します。

 山下が試合後、見ていた。MSUの胴上げをしっかり目に焼き付けていたよ。今日の悔しさは忘れないでいてくれるでしょう。昨年暮れに、岸川が入ったじゃない。キーパーが3人体制になったと喜んだけど、2人が来れない状況で山下が孤軍奮闘している。ここで、山下の踏ん張りに期待したい。

――山下の替わりはいないわけですからね。

 そう。頑張ってもらいたいし、この状況が変わる気配がなければ、クラブに動いてもらいたい。

――最後に。

 みんなが本気になってくれれば、高い技術はあるわけだし、自信を持ってやってほしい。僕も行けるときは頑張るんで。少なくとも、今よりかは頑張ります。以上です。次行くときは、山下のダンマクを作っていくよ。


MSUのサッカー

 MSUの攻撃パターンはとてもシンプル。まず、両サイドバックが前か斜めにロングボールを蹴って、サイドの選手に“かけっこ”をさせる。もしくは、サイドからドリブルで仕掛ける――この2つしかない。しかし、これが社会人相手に有効だった。
 県リーグのチームは“走らないサッカー”で、好守の切り替えが速くない。だから、体力と速さが自慢のチームには苦戦する。MSUの攻めは嫌なものだっただろう。決勝では特に、相手の攻撃ボールを奪った直後(好守の切り替わり)のロングボールが効果的に見えた。キックの精度はそれほど必要ない。走って追いつけばいい。
 守りについては、寄せが速い。ボールを離すのが遅いと、ウンカのごとく複数で寄って来る。そして、後方には鍋倉や有木など、経験も技術もある産経大OBが控える。失点は4試合で2点だけだった。
 しかし、手強いチームかといえば、そうでもない。昨年のエストレーラは駆け引きを巧みに使い、手玉に取った。高さがないから、空中戦やセットプレーに弱い。ムラもありそうだ。


エストレーラの敗因

 チームの仕上がりの悪さ、選手のコンディションの問題、決定力不足――ディナモ都城に苦戦した理由が、今回の敗因に当てはまる。さらに、キーパーのミスや望月の左サイド起用などが重なる。
 一番大きかったのは、連戦の疲れだろうか。全体的に動きが重く、相手のドリブル突破について行けない場面が何回かあった。
 仕上がりの悪さにはガッカリした。3ヶ月の準備期間があったのに、開幕2週間前でこの程度かと……。まだ寄せ集めの域を出ておらず、組織としてのプラスアルファがほとんど感じられなかった。試合を見た人からは、「Kyuリーグは無理」という声も出るほどだった。


県リーグ開幕戦

 県リーグの開幕戦は5月11日、北浦海浜運動公園サッカー場であった。キックオフは朝の9時半で、試合時間は90分。海沿いで、風が強かった。
 エストレーラは守護神の高橋が復帰した。とはいえ、4ヶ月ぶりの実戦で、試合感に不安があった。フォワードには大脇辰也(前ホンダロックSC)が入った。システムは3-4-3。富永や合田といった主力は不在で、メンバーはギリギリと言っていい。対するMSUは、2週間前とほぼ同じだった。
 前半の8分と35分、ミスも絡んでMSUが2点を先制する。しかし、前半終了前に、エストレーラが中川のゴールで1点を返す。さらに、後半開始直後、大脇のシュートで同点に追いつく。これで流れが一変。エストレーラがチャンスを何度か作り、守っては相手のシュートを1本に抑えた。結果は2-2の痛み分けだった。
 MSUは風も計算に入れてコントロールできる選手がいないから、ロングボールは苦にならなかったらしい。1vs1で劣ることもなかったそうだ。とはいえ、勝てるゲームを落としたのは痛い。ここは、マイナスがあったのに内容で上回ることができたことを、良しとしよう。

【エストレーラ宮崎FC】
Syetem:3-4-3
GK:高橋哲人(21)
DF:小谷慎一(22)、城和憲(5)、神谷亮太(4)
MF:瀬戸口優太(17)、鷹巣雄太(6)、秋山亮(10)、中川孝(20)
FW:田原幸彦(11)、永里匡史(8)、大脇辰也(16)
Sub:山下貴史(1)、望月勝(3)、土居裕斗(13)、末永竜一(25)

【MSU FC】
Syetem:4-4-2
GK:鍋倉伸明(1)
DF:星原康人(3)、丸本祥生(2)、有木済喜(5)、森良平(4)
MF:秋山翔太(16)、園田遼介(9)、山下翔(8)、森田太賀(7)
FW:椎木翔太(18)、島屋八徳(21)
Sub:柳田和洋(10)、中山恭一(11)、石丸裕貴(12)、倉石利和(15)、深江貴男(19)、有川友規(22)、久保園寿(26)、室智也(27)

【交代】
MSU FC:森田→石丸(後半2分)、園田→中山(後半8分)、秋山→柳田(後半26分)

エストレーラ宮崎FC 2 - 2 MSU FC
 (前半1-2、後半1-0)
 得点:(エ)中川、大脇 (M)園田、島屋


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