照屋の宮崎スポーツblog(略称:てるスポ)
宮崎市在住のフリーライター・照屋による、宮崎県のスポーツサイト。自分の本音を添えて、リアルに伝えます。
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宮崎市在住のフリーライター。高校までサッカー、10年前までムエタイをやっていた。最近は四股50回が日課。

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勝つために
 11月23日に香川県で行われる試合に向けて、女子プロボクサーの上村さんが調整に励んでいる。12日、元世界王者の星野敬太郎さんとトレーニングを行うということで、正道会館宮崎支部に足を運んだ。練習後は、上村さんとトレーナーの田野先生に、抱負などを語ってもらった。
ミット打ち
 
親友同士の対戦

 瀬戸大橋の四国側に位置する香川県坂出市。ここにある坂出サティホールで11月23日、女子ボクシングのミニマム級(47.61kg)、ノンタイトルの6回戦が行われる。対戦するのは、片や現役の世界王者、片や世界王座挑戦の経験者という試合だ。
 池山直は、岡山県出身の39歳で、中外ジム所属。岡山市役所に勤務する公務員でもあり、ファイトマネーは受け取っていない。昨年11月にWIBA世界ミニマム級王者となり、タイトルは現在も保持している。ちなみに、WIBAは日本未公認ながら、女子ではIFBAとともにメジャータイトルとされている。今年は、JBCのプロライセンスを取得後、8月にタイ人とのノンタイトル戦をTKO(2R)で勝っている。これまでの戦績は、11戦9勝(4KO)1敗1分。負けた相手は、WBC女子世界ストロー級初代王者の菊地奈々子(白井・具志堅)だけだ。
 上村里子は宮崎県三股町出身の33歳で、東京の山木ジム所属。戦績は14戦5勝9敗で、2006年10月のジェット・イズミ戦を最後に、2年近く勝ちに恵まれていない。しかし、一昨年5月のIFBA世界ミニフライ級、昨年6月の日本フライ級、今年6月のWBCミニフライ級(暫定)と、タイトル挑戦は3回もあり、海外での経験も豊富だ。
 両者は2003年11月に対戦したことがある。上村さんのデビュー戦で、結果は池山さんの判定勝ち(3-0)だった。それから2人は親しくなっただけに、今回の対戦決定には驚いたらしい。しかし、試合が組まれた以上は戦うしかない。
 今回は上村さんに援軍が現れた。それは、元WBA世界ミニマム級王者の星野敬太郎さん。現役時はとんかつ店の料理長としても話題になった人で、現在は岐阜県各務原市でボクシングジムの会長を務めている。上村さんの後援会の招きで来宮したそうだ。


元世界王者とのトレーニング

 11月12日(水)の夜19時半。正道会館宮崎支部を訪れると、やけに人が多い。星野さんの関係者以外にも、地元のテレビや新聞が取材に訪れていた。星野さんはWBAのベルトを持参していて、記念撮影に引っ張りだこだ。
 上村さんが、リング上でシャドーボクシングを始めた。汗を流すためジャージ、さらにその下にスウェットを着ている。顔も、半年前に会ったときよりほっそり見える。リングサイドからは、田野先生が時折、指示を送っている。
 10分のシャドーが終わると、星野さんがグローブを着けてリングに上がった。上村さんもグローブ、そしてヘッドギアを装着し、3分3ラウンドのスパーリングが始まる。上村さんはサウスポー、星野さんは右構えの“ケンカ四つ”。星野さんがボコボコと容赦ないパンチを入れるのに対し、上村さんは有効打を当てることができない。細かいパンチも少ない。スパー後には、上村さんが「手数が足らんね」、田野先生が「3回目から減ったね」と話していた。しかし自分は、迫力もさることながら、男子の元世界王者に応戦する上村さんに感心してしまった。
 次はミット打ちを2分6ラウンド。星野さんが身振り手振りで指導しながら、上村さんのパンチを受ける。星野さんの指示は細かく、上村さんにいろんなことを教えていた。
 この後は、報道陣がインタビュー。互いについて、上村さんは「パンチ力、中に入れない圧力と巧さを感じました」、星野さんは「手足が長い。自分の距離で戦うのが上手」「パンチの種類を増やしてほしいし、フェイントを入れるとかアドバイスしました」と話していた。
スパーリング リングサイド
上村さんと星野さん テレビ


田野先生「勝とうという気持ちで」

――半年前と比べて、上村さんはどうですか?

 向上はしてると思います。だけど、スタミナがついてるかどうかが疑問。(ボクシングは)スタミナがなかったら、戦えないですから。4日ほど風邪をひいたのも、どうなんでしょうね。体重は心配ないと思います。

――試合はミニマム級(47.61kg)の6回戦です。

 6回戦を戦うスタミナがあるかなと。疲れてくると、(上村さんは)右のパンチが出なくなる。左から右の返しもできるか。今度が大きな試合だから、次負けたら考えないと。

――田野先生も行かれるんですか?

 仕事の都合で、行けないんですよ。でも、(上村さんは)やり出したら大丈夫。自分の思うとおりにやるでしょう。今度は勝ってほしい。(上村さんは)負け癖がついてる。それをいかに直すか。(負け癖がつくと)負けても、恥ずかしいという気持ちがなくなってるんですよ。悔しいけど、本当に悔しい気持ちがわいてこない。試合をすれば安心をする。

――相手が強いと、心のどこかで諦めてしまうんでしょうか。

 勝つためじゃなくて、“試合が来たから試合をする”じゃダメ。“勝とう”という気持ちで行ってもらわないと。勝ちたい気持ちが、練習に出てない。苦しくなると、もう苦しいという感じ。ボクシングは、本当に勝とうという気持ちのあるほうが勝ちますから。


上村さん「自分のため、先生のため」

――どうですか?

 減量がしんどいです。いま49に来たので、来週48にしとかないとアウトです。この1ヶ月、炭水化物……ご飯を食べられなくて。今の季節はお腹が空きやすいから、“お腹が空いたら走る”の連続です。

――田野先生によると、4日ほど風邪をひいていたそうで。

 いや、風邪は1ヶ月です。10月の10日前後から薬を飲んでたんですけど、軽い栄養失調だから、気管支炎と扁桃腺を一緒にやってしまいました。

――相手の池山直さんとは、デビュー以来の再戦です。どんな選手ですか。

 ボクサーのなかで、一番尊敬している選手です。そして、大親友なんで。今まで「やめようか」と言いながら、お互いに続けてきました。

――ということは、この1年間はいろいろとあったのでは。

 あの問題で、2人で悩みました。彼女は公務員ですし、お互いに励まし合いながら。プライベートでも、遊びに行ったりとかしていました。「二度とやりたくない相手」と言ってたんですよ。でも、これはボクシングビジネスなんで。そういうふうに割り切るしかないです。

――どういうタイプの選手ですか?

 手数が多いし、回転が速いし、パンチ力もあります。スパーも何度かしてるんですけど、拳が硬いんですよ。力のある選手です。戦績が物語ってますよね。あの階級で“相手をなぎ倒せる選手”はそういないんですけど、彼女はなぎ倒しますから。危険な相手です。

――そういう相手でも勝たないと。

 星野さんから言われたんですけど、相手は小さいから、手数が一緒だったら負けると。頭脳プレーをしながら、やらないと。星野さんには事前に情報を伝えていたんですけど、(スパーは)言ったとおりの感じでやってくれました。カウンターのタイミングや距離を計らせてくれました。(星野さんの)現役の試合とは違った戦い方で、注文どおりにサラッとやってくれたから流石です。

――星野さんはいつまで?

 土曜(15日)までいてもらいます。(スパーは)軽くやるかと思ってたんですけど、いきなりガツンと来ましたから。殴り合いになって、面白かったです。

――いつもとは違う雰囲気でしたね。

 いつもは遠慮するんですけど、当てなきゃダメというのがありましたから。

――上村さんの最後の勝利は、2年前になります。

 遠いです。もっとこう、イージーというか、勝てる選手とやれと周りからは言われます。でも、競技人口が少ないし。世界ランカーと試合をさせてもらえるのは、ありがたいことです。

――田野先生、元気ですよね。

 ボクシングと関わることで元気でいると、家族の方から言っていただきました。今度の試合は、何より自分のため、先生のためにも勝ちたいです。相手も堅いボクサーなので、壊れてもいいくらいの強い意志を持っていかないと、勝てないと思います。周りからは「負ける」と言われてますけど。

――でも、だからこそ、勝てば開けるものもあるかなと。調子はどうですか?

 風邪はいつものことです。この階級は、走っておかないと(体重が)落ちないので、緊張感があるし、まっすぐ向き合えます。一番やりたくない階級ではありますけど。いい感じで練習できてるんで、故障しないことと体重に気をつけて、すべてを我慢すれば、道は開けると思います。


あとがき

 星野さんは12日から15日までの4日間、上村さんを指導した。宮崎ではスパーリングパートナーがなかなかいないだけに、上村さんにとっては大きな助力になったに違いない。
 田野先生は72歳、しかも癌を患っていて、闘病生活を送っている……とは思えないほどに元気に上村さんを指導していたので驚いた。田野先生が指導するようになってから、上村さんはまだ勝ちがない。本当に、次は勝ってほしい。
 田野先生が説いてくれたことは、ボクシングに限ったことではなく、どのスポーツでも共通することだと思う。
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