照屋の宮崎スポーツblog(略称:てるスポ)
宮崎市在住のフリーライター・照屋による、宮崎県のスポーツサイト。自分の本音を添えて、リアルに伝えます。
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カルロス・リナレス vs 湯場忠志
 2月4日、土曜の夜。ケーブルテレビで『リベリオン』を観ていて、CMのときにチャンネルを替えると、G+(ジータス)で『ダイナミックグローブ』をやっていた。そこで初めて、「ああ、今日は湯場のタイトルがあるんだ」と思い出して、「こっちを観よう」となった。日本ミドル級王座決定戦はメイン。
 
 まずは、両選手の紹介VTRとインタビュー。カルロス・リナレスはベネズエラ出身の22歳。ボクシング一家に育ち、兄のホルヘは2階級制覇を果たしている。帝拳ジム所属というのは兄も一緒。カルロスはプロ3戦目で敗れているものの、その後は連勝。前の試合は、ラスベガスで1ラウンドTKO勝ちだった(西岡の前座?)。戦績は9勝(8KO)1敗。日本語は上手いほうだった。
 湯場忠志は、1月に35歳になったばかり。1996年にプロデビューで、16年と48戦のキャリアを誇る。日本王座は2000年にライト級、2002年にスーパーライト級、2005年にウエルター級を獲得。3人目の3階級制覇を果たしている。4階級制覇となれば史上初。戦績は39勝(29KO)7敗2分。「一番緊張している」と口にする一方で、「一番充実したトレーニングができた」とも語っていた。
 両選手とも、入場曲はダンス・ミュージックっぽいもの。選手のコールは、経歴を一つ一つ語るから、プロレスのよりもずっと長い。後楽園ホールの観客席は満員。湯場の応援団は300人だそうで、入場時は幟を掲げていた。応援団以外の観客も湯場寄りのように感じた。

 第1ラウンド。カルロスは右、湯場は左。カルソスは初の対サウスポーとのこと。身長はカルロスが188cmで、湯場を5cm上回る。最初のラウンドから打ち合いになったので、場内が大いに盛り上がる。地上波で見る世界戦より、ずっと面白い。
 第2ラウンド。ジャブの多いカルロスに対し、湯場はカウンター狙いか。手数に勝るカルロスに押されて、湯場は後退するシーンが目立つ。終盤に湯場も攻めたものの、カルロス優勢のラウンドだった。
 第3ラウンド。このラウンドもカルロスペース。終盤には、下がる湯場を追いかけて攻めまくった。リングサイドには、カルロスの応援に駆け付けた帝拳ジムの3人の世界王者が。兄のホルヘもいる。
 第4ラウンド。カルロスが攻め込む。湯場は鼻血を流している。湯場のピンチに、場内からは湯場コールが起こる。セコンドは「我慢の時間だ」と伝えていたそうだ。残り45秒あたりになって、湯場が反撃。なんと、連打でダウンを奪った。場内は大盛り上がり。立ち上がったカルロスは呆然としている。湯場が猛然と攻めて、相手をロープに追い詰めるも、残り時間が足りなかった。
 第5ラウンド開始直後から湯場コール。湯場が攻めて、また盛り上がる。カルロスは明らかに動きが悪くなっている。守りも雑で、湯場のパンチに顔がのけぞる。しかし、湯場のほうも疲れが激しい。両者とも、序盤の軽快さはない。湯場コールに応えるように、湯場の左がヒットする。終盤、カルロスのカウンターを浴びて、湯場がグラッとなる。カルロスがラッシュに出るも、湯場はなんとか凌いだ。ピンチとチャンスが交互にやってくるスリリングな展開に、自分も興奮しっぱなしだ。
 第6ラウンド。湯場の顔がアップになると、鼻からの出血が凄いことになっていた。またも起こる、湯場コール。前に出るカルロスに押されて、湯場が劣勢に。ロープを背に右ストレートなどを浴びる。「ああ、やばい」と思った。ところが、直後に湯場の左ストレートがヒット(かすったような当たり方)。追撃の右フックが当たる前に、カルロスが倒れたから、「あれ?」となった。2度目のダウン。カルロスは脚に来ている。しかし、カルロスが攻める。湯場の息子は中学1年になったそうだ。湯場はパンチが大振りなうえに、フラフラ状態。相手もそうだけど、もう技術云々ではなくなっている。またも、さらに大きな湯場コールが起こる。どっちも、最初に比べればスローモーションのような動きになっている。終盤、フラフラの湯場が、左で相手の顔をのけぞらせる。ノーガード戦法も見せた。解説は「まだ5ラウンドあるんですよね」とスタミナを心配しているし、実況も最終ラウンドまで行かないだろうという口振りだ。自分もそう思った。
 第7ラウンド。またも、湯場コール。カルロスの前進しながらの連打に、湯場がグラつく。しかし、カルロスのパンチは手打ちのように見えた。解説の浜田剛史が「バランスが悪いですよ」と指摘する。すると、湯場の狙いすました左ストレートがドカンとヒット。カルロスが倒れる。湯場がジャンプして喜ぶ。レフェリーがカウントを数える。カルロスは立てない。カウント10で、レフェリーが試合を止めた。

 場内は大興奮。湯場もセコンドも大喜びだ。そんななかで、カルロスと湯場が健闘を讃え合う。ベルトを巻くとき、レフェリーも湯場を讃えていた。勝利のコールを受けたときの湯場は、涙を流していた。
 湯場のインタビュー。「ありがとうございました。皆さんの声援が、僕の心を助けてくれました! パンチが強くて、1ラウンドから押されたんですけど、精一杯ガマンして、一瞬のスキを突いて勝てたことがうれしいです。4年前にタイトルを失ってから、本当に苦しい日々が始まりました。絶対にチャンピオンになろうと頑張って、『チャンピオンに戻れる』と言ってくれる人たちがいて、トレーナーがいて、獲れました(ここで涙ぐむ) 年内で引退するつもりで、勝っても負けても引退するつもりだったんですけど、ボクシング界を盛り上げていきたいですし(ここで場内が盛り上がる)、5階級制覇をやってみたいと思うので、年内に挑戦したいと思います。身体のダメージが本当に酷くて、今日でさらに酷くなってしまったので、まずはゆっくり休みたいです」。
 ここで、観るのをやめた。

 今振り返っても、凄い試合だった。技術的には高いレベルではなかっただろうけど、重量級だけに一発の怖さがあるし、両者の気持ちが前面に出ていたと思う。展開も、ピンチとチャンスが交互に来て、とてもスリリングだった。
 自分は、湯場を応援して観ていたから、より興奮できたのかもしれない。押されっぱなしで、負けると思っていたから。ダウンを奪ったときの興奮は、本当に凄いものがあった。
 湯場は、多くのファンに愛されている選手なんだと感じた。素晴らしい実績を残しつつも、それと同じほどの挫折や苦難も味わっている。自分は4年前、地元開催の防衛戦で壮絶に敗れた試合を観ている。華々しい試合のはずが、勝って地元の人たちに祝福されるはずが、顎を骨折させられて、担架で運ばれて、そのまま病院に直行という、凄いインパクトの負け方だった。勝っても負けても、強烈な印象を観る人に与え続けてきたはずだ。これほどドラマティックなボクサーはそうそういないのではないだろうか。そういう選手には、多くの人間が惹かれる。だから、後楽園ホールにいたファンが、あんなに熱狂して、祝福したのだと思う。
 自分は、湯場というボクサーのことが、宮崎県人として誇らしく思えた。三股町出身で、都城のジムに所属しながら、日本ボクシング史上に残る偉業を果たしたのだから。いろんな山を乗り越えて。「あめでとう」と「ありがとう」としか言えない。
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【2012/02/17 12:01】 | # [ 編集]


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