照屋の宮崎スポーツblog(略称:てるスポ)
宮崎市在住のフリーライター・照屋による、宮崎県のスポーツサイト。自分の本音を添えて、リアルに伝えます。
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宮崎市在住のフリーライター。高校までサッカー、10年前までムエタイをやっていた。最近は四股50回が日課。

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宮崎ゴールデンゴールズ・片岡GMに聞く 第15回
 2005年に、宮崎県初の社会人硬式野球チームとして発足した宮崎ゴールデンゴールズ(以下、宮崎GG)。茨城ゴールデンゴールズのブームもあり、スタート時は大きな注目を集めた。それだけに、クラブも当初は「宮崎県の活性化」や「野球の底辺拡大」という目標を掲げていた。しかし、時は過ぎ、宮崎GGの名前をメディアで見かけることはほとんどなくなった。宮崎GGはいま、どうなっているのか?
 というわけで、2011年12月に、宮崎GGのGMである片岡光宏さんに近況などを語っていただいた。自分が片岡さんに話を聞いたのは3年ぶりである。インタビューしてから記事を掲載するまでに、年を2つもまたいでしまったことを、ここにお詫び申し上げます。
 画像は、片岡さんのお店『かたおか』でいただいた「広島風お好み焼きデラックス」(1050円)。美味しゅうございました。
広島風お好み焼きデラックス
 
インタビューの内容

【現在の状況】
 (選手の)登録は27人。うち3分の1が幽霊部員だったりする。(目標は)クラブ選手権。県内レベルの大会でメンバーがそろわないこともあるけど。
 ホームページは、作っていた会社が倒産してしまった。(更新は)今はブログだけ。練習は土日祝にやっている。『行くぜ!』というサイトがあって、そこで連絡を取っている。選手募集は今は口コミだね。
 ここ2年、賛助金をいただくのはやめている。禊をしているから。(チームが)強くなるのは並大抵じゃない。大事なのは、続けることだよ。

【硬式野球をやりたい選手のために】
 今の野球界の組織のなかで企業が主流としてやってきたけど、廃部している現実がある。では、野球に世話になった人間として、硬式野球を通じて何ができるか? (野球をやる人は)夢として、プロの選手になりたいというのがある。
 同じクラブチームでも、(上位と下位では)運営的にまったく違う。レベルは、九州北部や中国のほうが高い。北九州だったら、九共大や九工大を卒業したり、辞めたりした選手が入ってくるから。
 毎日、葛藤があるよ。でも本当に、何人かの選手が硬式野球をやりたいと言う。現役の高校生でも、学部によっては野球部に入れないという子がいた。私学の特進クラスとかは、野球を毎日やっているようではついていけないかもしれない。でも、土日なら野球をやりたいという子がいた。
 他にも、挫折した子たちがいる。学校を辞めざるをえないような子たちが。環境が変わってやりたいという子がいれば、入れるよ。でも、そういう子はここでは続かなかったりするんだな。
 今の考えとしては、(硬式野球をやりたい者が)何人かでもいれば、そいつらの手伝いをするのが大人だろうと。やる気がある奴が何人かいるなら、やろうと。これが、今の偽らざる考え。続けることを続けないと、人に信用されないから。
 文句を言うだけで、行動を起こさない大人にはなりたくない。大変とは思ってない。大変だったら、やめてるよ。

【南九州リーグ】
 (自主的運営の)南九州リーグというのができた。熊本と大分、鹿児島、宮崎の4チームで4試合ずつの総当たりという形式でやって、3年続いている(第4回の2012年は5チーム参加)。首位打者とか盗塁王とかタイトルをつけてあげて、賞品を用意したりとか。町内の運動会みたいなものかもしれないけど、地道にやっている。それでも、費用がかかるんだよ。審判代とか。
 会場をえびのにしているのは、(他県から)一番集まりやすいから。人吉の人たちも賛同してくれて、えびのを主会場にしてやっている。えびの市が盛り上がって、人が集まるきっかけになってくれればなと。(片岡さん自身が)審判をやることもあるよ。お金があればもらえるんだろうけど、ないときはボランティアで。
 他のチームも、八代とか薩摩とかモチベーションが低下している。チームが欠けたら、リーグ戦がやばくなるから、運命共同体だよね。

【理想】
 最終的には、宮崎で1つのチームにしてAチーム、Bチーム、Cチームも作る。人材的な部分で一緒にできたらいい。(県内出身者は)プロに行く子もいるけど、やりたい子は外に出てしまっている。宮崎の損失だよ。県民に愛されるような球団は必要だし、寄付金が集まるようなチームにならないと。地方のクラブとして。宮崎にも人材はいる。その人材が東京とかに行って、高いしつけを受けて、故郷に持って帰るようにしないと。人材がいないと、宮崎の街は良くならない。
 一番最初から言っていることだけど、このチームは、萩本欽一さんの凄い力があったからできた。何もしないよりはアタックしてこそ、人は認めてくれる。ただ、野球はボール1つあればできるというスポーツじゃないから。
 宮崎は「スポーツランドみやざき」を謳っているけど、プロのキャンプは減っていくばかり。社会人野球の都市対抗などの二次予選が宮崎でも開催されるようになったけど、人が動けば、金も動く。宮崎の経済を良くするために、宮崎の環境や施設を活かしてもらうためには、地元に(試合の相手になるような)強いチームがないと。じゃないと、関心を持ってもらえない。人材を活かすにしても、プロ予備軍みたいな大学もない。そういう経験をしている人たちが就職できるようにして、野球ができるようにして、選手を上がった後も子供たちに指導できるようにする。死ぬまでに、そういう形になればいいのかなと。宮崎に野球という部分で恩返しができる。野々村先生(片岡さんの高校時代の恩師である野々村直通氏)の教え子たちは「人のために生きなさい」と教えられてるのよ。これが、教育であり、しつけ。10代で教え込まれたことが、50代になってもやれているから。
 選手の中には、人間的に成長している子もいる。大人として、次の世代を育てる役目がある。自分たちが育ててもらったように。


照屋なりの補足や考えなど

 日本野球連盟に登録している社会人硬式野球のチームは、九州だけでも33ある(2013年1月時点)。内訳は企業が9、専門学校が5、そしてクラブが19。過半数がクラブ登録だ。しかし、社会人野球は企業を中心に回っている。企業とクラブでは、チーム力や運営力などで大きな差がある。
 クラブチームが、都市対抗や日本選手権の全国大会に出場するのは至難の業だ。というわけで、クラブチームは「全日本クラブ選手権」を目標にする。ところが、この大会の注目度が高くない。社会人野球ベッタリの毎日新聞ですら企業優遇の姿勢で、クラブ選手権の扱いは企業の大会よりもずっと小さかったりする。
 茨城GGの登場以降、雨後の筍のようにクラブチームが発足した。タレントが関わったり、町興しを目標に掲げたり、都市対抗を目指すと宣言したりするチームもあった。しかし、前記のように、クラブチームでは企業チームに太刀打ちできない現状がある。さらに、野球はこの国において人気スポーツとはいえ、世間で関心を集められるのはプロ野球と高校野球だけである。野球ファンですら、社会人野球に関心を持っているとは言い難い。もう一つ付け加えると、硬式野球は金がかかる。雨後の筍たちが掲げていたお題目は、実現困難だったのだ。茨城GGは、萩本氏が監督を辞任してからテレビで見かけなくなったし(日向のキャンプはどうなった?)、公式サイトは2012年夏から更新が止まっている。他のクラブチームも、解散したり(吉幾三氏のブルーズヨシフォレスト)、名前を変えたりしている(山口きららマウントG→山口防府ベースボールクラブ)。
 サッカーの場合、頂上のJ1から底辺の都道府県リーグまでが1つのピラミッドを形作っているし、公式戦はリーグ戦が中心だ(他にも天皇杯などのカップ戦があって、ピラミッドの階層を越えた戦いが実現する)。年間を通して試合があるし、ホームゲームも開催できる。だから、どんなチームにも、試合を通じて地元にアピールするチャンスが何回かはあるのだ(JFLなら17試合、九州リーグなら少なくても5試合)。
 野球の場合、下手したらゼロである。ほとんどがトーナメント戦だし、ホーム&アウェーの概念がない。2012年の宮崎GGを例に挙げると、県内レベルの2大会を除けば、公式戦出場は1大会だけ。それは北九州開催で、上位に入ってエントリーできた大会は山口開催だった。毎日新聞の宮崎欄にこれを伝える記事が載っていたけど、テレビでは扱われなかったはずである。ちなみに、自分が宮崎GGをテレビで最後に見たのは、数年前のローカルニュース。独立リーグに入団する選手を取り上げたものだった。
 アピールチャンスも少ないし、ガチで戦える試合も少ない。これでは、チームのモチベーションが落ちるのもしょうがない(メディア露出が少ないのなら、スポンサーも集めにくい)。だからこそ、クラブチームによる自主運営のリーグ戦ができたのだと思う。2012年の南九州リーグは5チームによる2回戦総当たりで開催されて、宮崎GGは4勝4敗の3位だった。南九州リーグの情報は、team BB kidsというサイトに載っている。

 紆余曲折があったものの、創部から5年以上を経て、宮崎GGはクラブチームとして落ち着く形になったのだと思う。それは、「硬式野球をしたい選手にプレーする機会を与える場」。そのなかで、片岡さんが理想として挙げた「野球ができるようにして、選手を上がった後も子供たちに指導できるようにする」が実現すれば、宮崎GGが当初から掲げていた人間形成や野球人の育成、宮崎の野球の底辺拡大という目標も果たせるようになるはずだ。
 社会人野球で県民球団……というのは無理だ。宮崎GGの立ち位置というのは、県内レベルで活動する多くのスポーツチーム(同好会タイプのクラブチーム)と大差ない。県民球団を謳うのならば、実力が伴わないといけないし、試合や練習に選手が揃わないというのは許されなくなる。宮崎GGのアイデンティティーは、まずは2006年6月に認証されたNPO法人が運営していること。そして、社会人硬式野球のクラブチームとしては県内唯一であることである。これは、宮崎GGのレーゾンデートルにもつながっている。
 また、県民球団ならば、球団側から県民に情報を発信し続けないといけない。地元メディアが伝えないのなら、尚更だろう。宮崎GGの今のサイトでは、思いっきりアウトだ。
 宮崎で1つのチーム、といのは自分はどうかと思う。専門学校とクラブ、企業が1つずつある現状の姿でいいのでは。宮崎梅田学園は企業チームだからこそ、平日に試合や練習ができている。全部一つにしてしまったら、強化の仕方に縛りができるのではないだろうか。企業は企業、クラブはクラブ、それぞれにメリットがあるはずだし、役目があるはずだ。宮崎GGの場合はNPO運営の形なのだから、他県のNPO運営スポーツクラブを参考にできないのだろうか。片岡さんの情熱や労力に感服するしかないからこそ、片岡さんの手を離れた後のことが気になってしまう。
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