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時桜と日向龍が引退 |
平成25年の大相撲夏場所が終わって3日後の5月29日に番付編成会議があり、十両昇進力士と引退力士が発表された。宮崎県出身力士では、時桜と日向龍が引退することになった。 時桜(本名:鈴木時次郎)は国富町出身で1989年生まれ。本庄中ではラグビーをやっていたものの、相撲の宮崎県大会で優勝して全国大会に進出し、ここで中村親方(元関脇・富士桜)にスカウトされて、角界入りすることになった。デビューは2005年春場所。師匠譲りの突き押し相撲で番付を上げていった(引退時の体重は162kg)。2年後の2007年春場所では、初めての幕下昇進を果たした。しかし、ここから壁にぶち当たる。幕下で負け越して、三段目で勝ち越す行ったり来たりの繰り返しが続いた。引退までの6年間で、幕下で勝ち越したのは2回だけ。2009年初場所では三段目で全勝し(優勝決定戦で敗れた)、幕下西35枚目まで自己最高位を更新したものの、2勝どまりだった。2012年末に中村親方が定年退職したため、2013年から東関部屋所属になったばかりだった。 日向龍(本名:金井武志)は日向市出身の1988年生まれ。元大関・霧島の陸奥部屋に入門し、2005年名古屋場所で初土俵を踏んだ。翌年に病気で番付外まで落ちるものの、その後再出世し、2008年初場所で初めての勝ち越しを果たす。序二段での初勝ち越しは2010年秋場所だった。自己最高位は序二段の東61枚目。しかし、序二段の98枚目以上では1回も勝ち越せないままだった。 2人の引退により、現役の宮崎県出身力士は11人になった。じつは、現役力士で最後のデビューが2009年春場所だから、4年近くも宮崎県出身者のデビューが無いことになる(ちょっとだけで引退した者は除く)。郷土力士は、これからも減っていくと思う。
【参照サイト】 引退力士情報(日本相撲協会)
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