照屋の宮崎スポーツblog(略称:てるスポ)
宮崎市在住のフリーライター・照屋による、宮崎県のスポーツサイト。自分の本音を添えて、リアルに伝えます。
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宮崎市在住のフリーライター。高校までサッカー、10年前までムエタイをやっていた。最近は四股50回が日課。

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JFLで初めての宮崎ダービー
 2018年4月15日、都農町の藤見総合運動公園陸上競技場で第20回日本フットボールリーグの1stステージ第6節が行われた。対戦したのはテゲバジャーロ宮崎とホンダロックSC。JFLで初めて実現した“宮崎ダービー”は、ホンダロックSCが貫禄十分に勝利した。両チームは、5月13日に同所で開催される天皇杯県大会決勝で再び戦う。
看板
 
宮崎ダービー実現までの道のり

 JFLでの宮崎ダービーは、宮崎県の社会人サッカーのひとつの到達点と考えてよいのではないだろうか。
 宮崎県から初めてJFLに参戦したのは、2002年(第4回)のプロフェソール宮崎だった。Jリーグ指向型のクラブとして周囲の期待を集めただろうが、プロフェソールはリーグ最下位に終わり、わずか1年で九州リーグに降格することに。クラブは名前を変えるも、その後は県リーグに降格し、2009年シーズンをもって解散した(解散時のクラブ名は『エストレーラ宮崎FC』)。エストレーラが持っていた県1部リーグへの参戦権は『宮崎産業経営大学FC』が引き継いだ。このチームを母体に、新たなJリーグ指向型クラブの『J.FC MIYAZAKI』が2014年に作られ、現在は九州リーグで戦っている。
 時間を巻き戻す。宮崎県から2チーム目のJFL参戦を果たしたのが、企業チームのホンダロックSCだった。1年目の2005年(第7回)は15位、翌2006年(第8回)は最下位(18位)になり、FC岐阜との入替戦に大敗して、2シーズンで降格する。ところが、ホンダロックSCはわずか2年でJFLに復帰。2009年(第11回)から2018年(第20回)まで10年連続で参戦しつづけているように、宮崎県のみならず全国においても確たる地位を築いている。
 ホンダロックSCにつづくJFL参戦は、Jリーグ指向型のクラブを待つしかなかった(強豪の企業チームが県内にいないから)。しかし、エストレーラは一向に前に進まず、九州リーグに参戦していたMSU F.Cも「そういえば、そう言っていたね」としか受け止められていなかったように思う。
 風向きが変わったのは、J.FC MIYAZAKIが2015年1月に九州リーグ昇格を決めてから。これに感化されたMSU F.Cは『テゲバジャーロ宮崎』に改称して、Jリーグ入りを正式に宣言。Jリーグ指向型クラブが同時に2つ存在し、ライバルとしてはっきり競い合う形になった(「2つも存在したのは、エストレーラとブルノス宮崎もだったでしょ」という意見には応えない)。2015年から3年間は、「宮崎ダービー」といえばテゲバジャーロとJ.FCの試合のことだった。
 そして、2017年の地域チャンピオンズリーグ。九州リーグを優勝していたテゲバジャーロが2位に入り、JFL昇格を果たした。Jリーグ指向型クラブの16年ぶりの参戦により、「宮崎県に2つのJFLチーム」が実現できたのである。当然ながら、10年連続でその地位を守りつづけているホンダロックSCの功績を忘れてはいけない。


最多失点 vs 最少失点

 前節(1st第5節)を終えた時点で、テゲバジャーロの1勝4敗(14位)に対し、ホンダロックSCは3勝2分(3位)。戦ってきた相手が違うとはいえ、両チームの勢いの差は明らかだ。
 違いがもっともはっきりしているのは失点数。ロックはリーグ最少の2失点。開幕戦で2失点してからは、4試合連続で無失点をつづけている。得点が6点しかないのに(テゲバはさらに少ない4点だが)上位にいるのは、この守りの堅さゆえだろう。一方のテゲバはリーグワーストの13失点。無失点は1試合だけで、3失点以上は3試合もある。
 さらに、ロックを有利、テゲバを不利たらしめていたのがセットプレーだ。ロックは6得点のうち4得点がセットプレーで、4試合つづけて1点ずつを奪っている。対するテゲバは、13失点のうち6失点がセットプレーで、チームの足を引っ張っている。テゲバにとっては厳しい戦いになることが予想された。
 会場は藤見総合運動公園陸上競技場。今年はここで、県内最多の12試合が開催される。試合前には、両チームへのリスペクトとスポーツへの愛情がこもったメッセージを、地元・都農町の河野正和町長が送ってくれた。

【テゲバジャーロ宮崎】
System:3-5-1-1(ボランチが3人)
GK:石井健太(61)
DF:井原伸太郎(3)、川上典洋(4)、石川智也(18)
MF:近藤貴耶(8)、樽谷誠司(17)、宮田直樹(21)、田中英雄(34)、藤岡浩介(11)
MF:安東輝(25)
FW:井福晃紀(14)
Sub:上野山裕己(1・GK)、羽田昇平(30・DF)、米田兼一郎(6・MF)、手塚昌希(7・MF)、千布一輝(39・MF)、小林拓弥(9・FW)、米澤康太(24・FW)

【ホンダロックSC】
System:3-4-3
GK:鶴崎智貴(1)
DF:上田常幸(3)、串間雄峰(4)、肝付将臣(2)
MF:山道淳司(20)、髙橋虎太郎(24)、諏訪園良平(10)、佐々木翼(23)
FW:坂本翔(6)、大山直哉(8)、貫場貴之(7)
Sub:中山拳一(21・GK)、宮路洋輔(5・DF)、長谷川将(9・MF)、今井康平(14・MF)、吉村康平(19・MF)、池上智視(11・FW)

【交代】
テゲバ:樽谷→小林(後半25分)、近藤→手塚(後半29分)、安東→米澤(後半38分)
ロック:坂本→長谷川(後半34分)、大山→吉村(後半39分)、串間→宮路(後半45分)
踊り 都農町長とつのぴょん
入場 整列
テゲバジャーロ宮崎 ホンダロックSC


テゲバジャーロ宮崎 vs ホンダロックSC

【前半】
 5分、ロックの右FK。バイタルからのシュートは、わずかにバーを越える。9分、ロックの左CK。どちらかと言えば、ロックの攻勢で試合が進む。一方のテゲバは、悪癖になっていた開始早々の失点なしで20分を過ごす。これまでの負け試合にない、堅い入り方だ。
 20分、テゲバが相手のペナルティーエリア内にボールを入れるも、相手DFが井福をガードしてシュートを打たせない。直後、テゲバがピンチをしのぐ。一進一退の試合になってきた。ロックは細かいつなぎで攻め込むも、フィニッシュまで持って行けない。26分、ロックのシュートはキーパーがキャッチ。
 30分、井福がインターセプトからドリブルで攻め上がる。シュートまでは行けなかったものの、この後もテゲバのチャンスが何度か訪れる。38分、ロックのヘディングシュートはキーパーがセーブ。43分、ロックが左からグラウンダーを送る。ニアの選手がインサイドキックで合わせるも、キーパー正面。44分、テゲバが再び前線でボールをカットし、井福がシュートしてスタンドが盛り上がる。直後、テゲバの川上のラフプレーで両チームが揉み合う(川上に警告)。前半が0-0で終わると、スタンドからは拍手が起こった。

【後半】
 4分、テゲバがシュート。ここからは両チーム、セットプレーが何度も見られる(いろいろと割愛)。テゲバもロックも、相手陣地深くではロングスローを使っている。
 試合が動いたのは20分。テゲバの近藤がファウルで相手を止めて警告をもらい、ロックにFKを与える。諏訪園のキックに、ゴール前に飛び込んだ大山が頭で合わせてロックが先制する。これを受けてか、テゲバのベンチが先に動く。ボランチの樽谷に代えて、FWの小林を入れる。さらに、サイドの近藤を下げて、同じサイドの手塚を投入。ちなみに、2人目が交代する前に、テゲバのキーパー・石井の飛び出しを見て、ロックの坂本がロングシュートを放った。
 32分、ロックの左FK。これを肝付が押し込んで、リードを2点に広げる。これで、ロックは勝利を大きく引き寄せた。苦しくなったテゲバは、攻めてもなかなかシュートまで持って行くことができない。45分、ロックの左CKからテゲバがカウンターで攻めるも、シュートはバーの上。これには、ベンチもスタンドも頭を抱えた。49分、左のロングスローからゴール前で混戦になり、井原が待望の得点を決める。土壇場での一発に、スタンドはドッと沸いた。試合は2-1で、ロックが勝った。
藤見運動公園陸上競技場 競り合い1
競り合い2 揉み合い
ホンダロックSCのCK ホンダロックSCのゴール
諏訪園 シュート
ホンダロックSCのゴール前 佐々木


試合後のコメント

【ホンダロックSC】
大山直哉(先制点)「ホッとした気持ちが大きい。気合いは、みんな入っていた。負けられなかった。でも、普段通りにやろうと。前半のチャンスで自分は外していたので。(先制点は)いいボールが来たので、流し込むだけだった。自分たちの強みであるセットプレーで得点できたのは大きいけど、失点は修正していきたい。目標は5位以内。優勝を目指して、がんばりたい」
肝付将臣(追加点)「JFLにずっといるからには、テゲバジャーロも強いけど負けられなかった。自分たちのサッカーができて、2-0で勝てて、よかった。セットプレーはウチの強み。スタンドから喜びの声が聞こえて、うれしかった。(宮崎ダービーだったが)気持ちは冷静に。天皇杯で昨年負けていたので、今日は勝ちたかった。つねにチャレンジャー精神でがんばっていきたい」
谷口研二監督「入り方を大事にするという指示を出していた。守備はゼロで抑えて、攻撃はサイドのスペースを使うと。シュートの精度は良くなかったが、チームの強みであるセットプレーで2点が取れた。失点は改善していきたい。(宮崎ダービーについては)初めてだったし、プレッシャーはあった。でも、試合の戦い方を変えずに、ハードワークをして、気持ちの入ったプレーを見せることができてよかった。試合では、1週間の練習で調子のいい選手を使うようにしている。練習からがんばらないと、自分たちのサッカーはできないと伝えている。(テゲバジャーロは)勢いがあるチームだと思った。ポゼッションは上手いけど、最後はこちらのDFが対応していたので、安心して見ていられた。(今日活躍した選手を聞かれて)キャプテンの串間を筆頭に、守備から入るように伝えている。誰というより、みんなで戦ってくれた。褒めてあげたい」

【テゲバジャーロ宮崎】
石崎信弘監督「ホンダロックは3位で、失点していない。どうチャレンジできるか。DFをしっかりやっていくのも大事。攻撃の時間を作れない、ミスがある。これはいつもの課題。選手個人として、JFLの経験を活かして成長しないと。今日はセットプレーでやられた。安易にファウルを与えてはいけない。セットプレーの対応もカギになる。まずは、(1週間後の)天皇杯にチャレンジしていきたい。(ロックには)昨年は勝てたけど、今年は相手どうこうよりも、JFLで成長していかないといけないと思う。(システムは)何回か試している部分がある。フルボランチをダブルボランチにすると、バランスが悪くなる。ダイヤにすると、前の人が少なくなってプレッシャーがかからなくなってしまう。水永(の出場停止)は痛かった。さらに精度を上げていかないといけない。(得点は)スローインから。攻撃の形が良かったわけではないけど、粘り強く1点を取れたのは次につながる。これからは、流れのなかで自分たちの時間を作れるようにならないと、厳しくなっていくと思う」


10年の積み重ねを見せつけたホンダロックSC

 戦前の予想通り、無敗のロックが優位に立って、セットプレーで試合を決めた。最後の失点を除けば、完勝と言ってよい内容だろう。
 監督や選手のコメントにある通り、セットプレーには自信を持っているようだ。今回の先発メンバーは、後ろは180cmに近い選手がそろっていた一方で、前線の3人は170cm以下の選手ばかり。それでいて、セットプレーで2点を取ったのだから、凄い。
 課題は、流れのなかでの得点が少ないことだろうか。ホンダロックのスタッフさんに話を聞いたところ、「チャンスで点を取り切れないことが多い」と話してくれた。JFLの上位級ともこれから対戦していくので、順位をキープできるかに注目したい。
 ホンダロックSCの試合を自分が観るのは今年初めてだったが、テゲバの試合後にいつも「ホンダロックSCって、強いんだなあ」と感じていた。「こんなに強いチームのいるリーグで10年も戦っているんだなぁ」と。テゲバのスタッフや選手に出身者がいるように、人材も輩出しつづけている。ホンダロックSCには、これからも宮崎県の社会人スポーツをリードしつづけてほしい。


成長するしかないテゲバジャーロ宮崎

 テゲバジャーロは力負けだった。開始早々の失点はなかったものの、セットプレーでの失点、枠内シュートで終われない攻撃は相変わらずだった。
 テゲバジャーロの攻めに怖さが感じられないというのは、相手側のコメントからも読み取れる。この試合の1週間後にあった天皇杯準決勝(vs宮崎産業経営大学)でも、何度もチャンスを作りながら、2点しか奪えていない。昨年は森島康仁という絶対的なストライカーがいたが、今年は「誰が代わりになっているの?」と思ってしまう。テゲバジャーロの攻撃と守備、どちらもJFLでは難しい状況にさらされている。
 会場でいろいろな方と話をさせていただいたのだが、そのなかのひとつを。FC今治がJFLに昇格したとき、JFLのプレースピードに対応できなかったらしい。地域リーグの感覚が抜けきらず、プレーがアフターになってしまう。だから、イエローカードを量産してしまう。この状況が、現在のテゲバジャーロと重なるのではないかと。1stステージは、「JFLに慣れるために戦う」と割り切ってもよいかもしれない。とはいえ、結果を残せないと降格してしまう恐れもあるのだが……。
 試合後の石崎監督からは「成長」という言葉が何度か出た。選手もチームも成長していくしかない。成長と結果、両方を追い求めるのは難しいミッションになるが……。


1000人超えならず

 JFL初の宮崎ダービーということで、試合の結果もさることながら、盛り上がりを気にしていた人は多いのでは。
 テレビはUMKとMRTの民放2局が来ていた。MRTは『MRT SPORTS』でインターネットによるLIVE中継も行った。UMKはこの試合をローカルニュースで伝えるだけでなく、22日の日曜朝に、宮崎県の県政番組である『みやざきゲンキTV』でテゲバジャーロ宮崎を取り上げた。MRTとUMK、ともにテゲバのスポンサーに名を連ねている。その一方で、NHKは来ていなかった。
 観客数は、主催者発表で831人。スタンドは満席に近かったが、1000人を超えられなかったのは残念だ。テゲバにとっては、入場者数がもっとも期待できる相手だっただけに。1000人を超えない試合がこのままつづけば、「スポーツの力で宮崎を元気にする」という言葉は説得力を持たなくなるのでは。都農町で開催するときは、『道の駅つの』の売上が伸びるとか、目に見える効果も欲しいところ。
 来場した人たちは、熱のこもった試合と応援を楽しめたと思う。
出店 テゲバジャーロのサポーター
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